初期費用にはどんなものがあるの?
賃貸物件の契約時には、敷金・礼金といった初期費用が必要になります。家賃が安くても初期費用が思ったよりも必要になり、契約をあきらめるといった事もあります。では、初期費用とはどういったものでしょうか。
●敷金・・・解約時に返還される金銭ですが、未払い賃料や借主が負担すべき修繕費(通常使用の範囲外の汚損・破損)が発生した場合、その金額を控除して返還されます。また、契約時に一定金額を見積もり、あらかじめ控除する金額を設定することもあります(一般的に敷引や償却といわれます)
●礼金・・・大家さんに対するお礼として支払う金銭で、返還されません。これは日本独自の「商習慣」で、戦後の住宅不足のなか部屋を貸してくれた大家さんに対して感謝の意を込めて支払っていたお金が「礼金」として残ったと言われています。
●火災保険・・・入居者の家財保険・借家人賠償責任保険(貸主に対する損害賠償)・個人賠償保険(他人に対する賠償責任)がセットになっている掛け捨ての損害保険です。火災時の家財補償だけでなく、自分が原因の漏水による階下の入居者への賠償や物件に対する破損などに対応する保険です。入居時に保険加入が条件になります。
●保証料・・・保証会社に一定の金額を支払い家賃の保証していただくための金銭です。第一保証人の保証能力を補う場合や契約条件によって加入していただくことがあります。契約者が万が一家賃を滞納したときなどは大家さんに立替払いをし、後に契約者へ利息や手数料等を併せて請求することになります。
●その他・・・物件によっては上記以外に、「鍵交換費用」「清掃費用」など必要になる場合があります。
賃貸物件契約時には、様々な費用が必要になりますので、不動産会社に確認しましょう。